2010/01/29

東西の移動から南北の開拓へ


■夕方(1月27日)のNHK首都圏ニュースで世田谷区のコミュニティサイクル事業が紹介されていた。今回は京王線の桜上水駅と小田急線の経堂駅をつなぐレンタサイクル■区内移動という視点だけから考えていたが、利用者の現実はどこに行くか、によって路線(京王線か小田急線か)を選ぶ、賢い利用が進んでいる■とにかく世田谷区は南北の移動手段が少ない。さらに意外に勾配がある。区では会派の田中優子議員の提案もあって電動アシストの導入に踏切り、人気も高いようである(最近の電動アシストは初期のものと違い性能が格段に違うらしい)■現状では環八の内側の地域が主体のようであるが、外側にも文学館、美術館等があり、非ビジネス系の施設がある。不況の時代に非ビジネスでもないかも知れないが、東西の移動(新宿や渋谷方面への通勤)を改めるという、基本的な考えがある■簡単に言えば「職住近接」というものである。もっと言えば「職・住・学・保育・介護・遊・食、近接」ということだろうか■鉄道に依存しない生活、なんて言えば鉄道会社は困るかも知れないが、実際、団塊の世代等の退職が進めば、新宿や渋谷方面に通勤していた生活も変わらざるを得ない■かといって隠居という肉体年齢ではない。東西移動が減る分、南北移動を充実しなければならない。さらにそれを世代間を超えて、つまり退職者だけの問題ではなく、若い世帯も中高年の世帯も満足する地域空間に持っていくのが行政の仕事でもある。(なお動画については一部個人情報にあたるところは処理)