2010/05/07

選挙至上主義の失敗

●言葉のチカラがここまで“無力化”されて、果たして政治は成り立つのだろうか●昨今の鳩山首相の言動は、誰も聞く耳持たずの状況である。その意味で彼はすでに職責を果たすことはできない●改めて、政権交代の“手法”が間違っていたと、断じざるを得ない。●以前にも述べたが、簡単に言えば地方自治の選挙発想で国政奪取を謀ったことがすべてのはじまりである●そして国政レベルの問題がことごとく解決されない理由もそこにある●国政選挙を地方自治の選挙発想で行えば、住民や有権者の身近な問題を取り込める。「生活が第一」のリアリティーは格段と高まる●しかし一方で“生活から見えない部分”はすっぽり抜け落ちる●国家財政や安全保障の問題が国政でしか解決できないにもかかわらず、地方自治の選挙発想(生活が第一)で選挙をやれば、争点は見えにくくなってしまう●結論から言えば、あの夏の選挙で本来の国政の課題について民主党は“国民の民意”を取らなかったのである●(国家財政をどうするか?ギリシャ問題のように実は生活に直結する大問題である。安全保障の問題についても異常な増強といわれる中国海軍は南西諸島に相当の“関心”を示しているという。偶発的にでも占領ということになれば日本はどうするのか。朝鮮半島も魚雷事件が勃発している)●国会議員の仕事は何か、そのことを明らかにした上で選挙が行われなくてはならない。